Answer
ジャスパーとメノウは成分上ではまったく同じもので、根本的な違いはその呼称のルーツにあります。
宝石の世界では、不透明なものをジャスパーと呼んでいます。
アゲートは不透明な中にも僅かに透明さが感じられます。
この様な状態を[半亜透明]といいます。
意外に思われるかもしれませんが、『ジャスパー Jasper』という名前はイメージで付けられたもので、名前の発生の時点ではその石は存在していませんでした。
しかし現実にその名前の宝石がある以上は、その位置付けをしなくてはなりません。
そこでジャスパーという名前をその語源から考えてみました。
ギリシア語の「イアスピス Jaspis」という呼称がルーツとして知られますが、そのイアスピスという名前自体が漠然としたものです。
イギリスの宝石研究科ルッドラーは、“紀元前のトルキスタンでは、ジェード(ネフライト)の事をイェシェム Yeshm と呼んで、ジャスパーはそのジェードの一種だと解釈されていた”と記しています。
ローマ時代になると、プリニウスは著「博物誌」の中で、“過去には14種類のイアスピスがあり、真のものは緑色で不透明である”と述べています。
ここで色と質感が位置付けされたと考えられています。
この直訳が日本名の『碧玉へきぎょく』です。
碧という文字には“あおっぽい緑色”という意味があります。
今日、ジャスパーという名前は、ネフライトの方ではなく珪酸を成分とする宝石に付けられています。
これはローマ人が好んだイアスピスが今のクリソプレーズの事だったからです。
現代になって石英種の鉱物が新たに宝石として分類された時、古代のイアスピスが不透明体だった故事に倣ってジャスパーは完全に不透明のものとされました。
しかし縞目があるメノウをジャスパーと呼ぶのは誤りです。
宝石学では『ジャスプ・アゲート Jasp agate』と呼びますが、それは中間体という意味です。
豆知識
現在の宝石学では石英種(珪酸種)の宝石の中で、半透明で一様の色を持つものを「カルセドニー」、半透明で縞模様の見えるものを「アゲート」として区分します。
ジャスパーは不透明なものとなりますが、不透明となる主な原因は不純物の混入です。
20~30%の粘土分を含むと透明度は消失します。
仮に分類の内容を無視して言えば“不透明なカルセドニー”ともいえます。
カルセドニーでもアゲートでも、不透明であれば誤ってジャスパーと呼ばれてしますのはその為です。
その様な状態の珪酸成分の宝石を分類してみると、特定の成因のものに行き着きます。
不透明な石英の中に熱水溶液中から直接沈殿して形成されたものがあります。
微粒子状の鉄分や粘土鉱物を特徴的に含んでいる為に、外観が不透明になっています。
これが狭義のジャスパーです。
鑑別上でジャスパーともっとも区別が困難なものに、堆積岩の組織を二次的に珪酸分が浸透して固めたものがあります。
正式には「シリシファイド・ストーン Silicified stone」と呼びますが、現実にジャスパーとして流通しているものの中には、その様なものもあります。
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