【Shall we ダンス?】役所広司・草刈民代【アカデミー賞独占】ハートフルコメディでほっこり

Shall we ダンス?

1/2(木)、『Shall we ダンス?』を観ました。

考察

皆さんはこの映画をご存知でしょうか。
お若い方は、あまり知らないかもしれませんね。

私はずっと、気になっていた映画だったので、とても楽しみにしていました。

簡単に作品の情報を書いておきます。
公開されたのは1996年(平成8年)の1月27日
監督は周防正行さん、主演は役所広司さん、草刈民代さん、です。
ちなみに監督の周防正行さんと草刈民代さんは同年3月9日に結婚されています。
日本アカデミー賞をはじめ、数々の映画賞を獲得。
配給収入は16億円で、1996年の日本映画の第2位を記録。
また、世界でも19ヵ国で公開され、アメリカ合衆国においては200万人を動員し、興行収入は約950万米ドル
2004年にはリチャード・ギア主演によるリメイクの『Shall We Dance?』が公開されました。

役所広司さんは、200倍もの難関である仲代達矢さんが主宰する俳優養成所「無名塾」の出です。
また、公務員を辞め俳優になったことも有名です。


役どころも渋い役柄から愛嬌のあるコメディキャラクターまでこなされる、本当に幅の広い役者さんだと思います。
私の好きな作品は次にあげる5つの映画です。
『THE 有頂天ホテル』
『十三人の刺客』
『清須会議』
『関ケ原』
『孤狼の血』

役所広司は会社の経理課の課長です。
妻と子もおり、庭付きの一軒家も購入し、順風満帆な生活をしています。
この真面目一徹のサラリーマンの姿が元公務員ということもあってか、本当に品のある?役所広司の顔にピッタリでした。
そして役所広司と同僚役の竹中直人・・・もうこの顔芸?があのダンスとピッタリあっていて最高でした。
反則です。
ダンスとは全身で表現するもの、を文字通り頭のてっぺんから爪先までをフル活用して体現していたのではないかと思います。
役所広司は会社からの帰りの電車の中から窓の外を物憂げに眺める女性(草刈民代)に目を奪われます
女性が立っていた部屋はダンス教室です。

役所広司はその教室へダンスを習いに行きます。
その美しい女性に教えてもらえるかと思いきや、まずは基礎をということでベテランのたま子先生(草村礼子さん)に指導を受けることになります。
このたま子先生がストーリーのポイントポイントで竹中直人や渡辺えり子や皆をナイスサポートします。
ある日の夜、役所広司は草刈民代をご飯に誘います。
ですが、「教室以外で生徒と個人的なお付き合いはしていない、もし私のことが目当てならそんな気持ちでダンスをしないでほしい。」とこっぴどく振られます
それでも役所広司はひたむきにダンスを頑張ります。
草刈民代はツンデレと言うか素っ気ない口調でずっと接していましたが駅のホームでステップの練習をしている姿などをみて、少しずつ心を開いていきます

そんな中、東関東アマチュアスポーツダンス大会に出場することになり、夜の誰もいない公園で猛練習をします。
面白かったのが会社のデスクの下でも爪先だけでステップをふんだり、電車で座ってる時にイメージトレーニングをしたりしているところです。
この映画が流行った時には実際に社交ダンスを習いに行くサラリーマンも増え、実際に色んな会社でデスクに座りながら見えないデスクの下でこそっとステップをふんでる人もいたのかな、と思うとほのぼのとした気持ちになりました。
大会の当日、会場には、夫の帰りが急に遅くなったことを心配した妻(原日出子さん)が浮気調査を依頼した探偵(柄本明さん)からの提案で娘と観に来ていました。
探偵は浮気ではなく本気でダンスに打ち込んでいる姿を見せたかったのです。
ダンスのことを妻に話しておらず、まさか会場にいるとは思ってもみなかったので二人が目に入った時、動揺して他のダンサーとぶつかり、転倒してしまいます。


その時、ペアの渡辺えり子のことを身を挺して守ります
過去に大きな大会で同じようにダンス中に転倒してしまったことのある草刈民代は身を挺して相手を守った役所広司に心を開きます
大会の後、妻に浮気してるのかと疑っていたと言われ「ダンスは浮気ではなく、本気だった。」と謝罪し、もうダンスはしないと決めます
かたくなにダンスをしないという夫と続けてほしいという妻の姿をみた娘が「ダンスを踊っているパパ、かっこよかったよ。」と言い二人の手を引いて庭に連れ出します
芝生の上に裸足で出たまま、そこで踊ってよ、と言われ妻の手を取り、初めてダンスをします。
家族の3人が一つになった瞬間で、とてもよかったです。
そんな中、ダンス教室の仲間だった竹中直人と渡辺えり子が家に来て、草刈民代が海外に行くことが決まり、お別れパーティーを開くので是非きて踊ってほしい、と手紙を渡します。

パーティー当日、行きたい気持ちを紛らわすためにパチンコ店に行きます。
その帰り道、いつもの電車からダンス教室の窓を見ると「Shall we ダンス?杉山さん」と大きな紙が貼られています。
役所広司はスーツのまま会場に向かいます。
会場では最後の演目となっており、草刈民代がパートナーを誰にするか選んでいました。
そして・・・会場のスポットライトが一か所を照らします

そこにはギリギリ間に合った役所広司の姿が!
その役所広司を見つけた草刈民代はゆっくり歩み寄り、こう言います
「Shall we ダンス?」と。

 

観終わった後、本当にあったかい気持ちになりました
やはり名作と言われる作品には理由があるのだな、と思いました。
私もそうですが、毎日同じことの繰り返しのサラリーマンには一人一人の胸に届くものがあったのではないかと思います。

私も以前の仕事の関係で社交ダンスを習ったことがありました。
姿勢、手と腕の位置、そしてステップ、とても難しかった記憶があります。
でも楽しかったです。

大人になってからの楽しみ、何かを始めてみるのもいいかもしれないですね。

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