⑮【アゲート】や【カルセドニー】を【メノウ】と呼んでもいいですか?

Answer

名前の意味を知っていればそう呼んでもよいのではないでしょうか。

古代に於いて、アゲートはシチリア島のacateアカーテという川、カルセドニーはギリシアのchalcedonカルセドンという場所に産出した宝石でした。

アカーテからは美しい縞模様をもった石が、カルセドンからは縞模様はありませんが赤やオレンジ色の鮮やかな石が見つかっていました。

近年、宝石学が確立されると、双方の石は古典期の産地の名前を付けて、縞がある石をアゲート、縞の見えない石をカルセドニーと呼び分ける事になりました。

ところが国が変わると、たとえ同じ石であってもその名前の意味は大きく変わります。

中国では、アゲートの方は表面が瘤状をして赤い色が多いところから『瑪瑙めのう』と呼んでいました。

原石の形に馬の脳をイメージして最初は「馬脳」と呼んでいましたが、さすがに後になって「瑪瑙」という文字に改められました。

文字に王(玉の簡略形)偏が付けられているのは、宝石として扱われたからです。

カルセドニーの方は火山の噴気孔中に出る筒状の原石がその名称の元となった様で、骨髄に倣って『玉髄』と呼ばれました。

鑑別では基本的に西洋名(英名)を表記に使うので、瑪瑙と玉髄という名前はそれぞれアゲートとカルセドニーに対応させていますが、双方の産出量を比べると縞が見られる方が圧倒的に多く、アゲートの知名度が高いのはその為です。

しかし流通上では総称して“瑪瑙・メノウ”と呼んでもよいのではないでしょうか。

瑪瑙という名前はもっとも多く産出するアゲートの方を原石の外観から呼んだイメージ・ネームですから、カットされたものに対してはメノウ(瑪瑙)で良いかと思われます。

豆知識

アゲートもカルセドニーも、鉱物の分類上では石英の亜種です。

その石英が目に見えるほどまでに大きく結晶したものが「水晶」ですが、アゲートやカルセドニーは低い温度の鉱液中で形成される為に大きく結晶できず、ミクロン・サイズの大変に小さな繊維状の結晶が集合した形をとっています。

よく知られる産状は岩石の空洞中に形成されるもので、玉ネギ状の同心円構造を持っています。

岩の割れ目にも形成されますが、それらアゲートに見られる特有の縞模様は、繊維状結晶の成長に周期があった事を物語っています。

カルセドニーではほぼ連続的に形成された事から縞模様は目立たないのですが、共に繊維状結晶の間に微細な隙間があって、その部分に入りこんでいる鉄分などにより赤やオレンジの色を持つ原石があります。

色を持っていない原石の場合には、その部分に金属の化合液を染み込ませて加熱処理し、着色する事が広く行われています。

kappy

“YUZENが選ばれる理由”

【シルバーだから、いつも着けられる】
Yuzenの作品はすべてシルバーで作られているので、
金属アレルギーの方でも着けやすいアイテムです。
シルバーは経年変化はしますが、錆びることはありません。
だから、毎日肌身離さず着けることができます。

【100% HANDMADE】
Yuzenの作品はすべて職人によるハンドメイド。
量産品とは異なり、一点一点その表情は異なります。
あなただけのこだわりのオンリーワンアイテムを見つけてください。

【シンプルで、リーズナブル】
yuzenはオンラインでのみ販売を行っているため、
実店舗販売に比べて大幅にコストを省くことができます。
できるだけお求めやすい価格設定にすることで、
より多くの方にシルバージュエリーの魅力を伝えたい。
それが作家としてのyuzenの想いです。 👇



最新情報をチェックしよう!
>パライバトルマリン

パライバトルマリン

世界三大希少石の一つ【パライバ・トルマリン】はどうしてあんなに【高価】なのですか?

CTR IMG