THE LITTLE MERMAID リトルマーメイド
今日、劇団四季の『THE LITTLE MERMAID リトルマーメイド』を観てきました。
考察
私が観た劇団四季の作品では『ライオンキング』『キャッツ』『魔法を捨てたマジョリン』『ノートルダムの鐘』に続いての5作目でした。
はじめに初めて劇団四季を観た時の感想を書いておきたいと思います。
初めて観た作品はかの有名な『ライオンキング』でした。
ご覧になられた方はご存知だと思いますが、冒頭の「サークル・オブ・ライフ」の雄叫びと歌声で一気にサバンナの世界に引き込まれました。
そして何より本当にリアルな衣装と動きに感動の嵐でした。
特に後半の観客席の間をも使用した演出は演者の方をすぐそばで見る事ができ、さらに感動しました。
いきなり少し脱線しますが、日本で劇団四季のライオンキングを観てから新婚旅行でニューヨークに行った時に本場ブロードウェイでもライオンキングを観ました。
もちろん、私も妻もほとんど英語は話せませんし聞き取れないのですが、ストーリーは同じなので行ってみました。
世界にとどろくブロードウェイミュージカルなので期待に胸をふくらませながら開演を待ちました。
会場が暗転になり、サークル・オブ・ライフの雄叫びが・・・
ん?
確かに素晴らしいことは素晴らしかったのですが、正直、日本の劇団四季の雄叫びの方が全身が震えるような感じだったので少し拍子抜けしたような感じでした。
ブロードウェイがよくなかったということでは決してなく、それだけ日本の劇団四季が想像を絶する程良かったということなんです。
話を戻しまして、『リトルマーメイド』です。
こちらも冒頭のアリエルが宙に浮いて泳いでいるシーンから始まるのですがまずあまりにもリアルすぎて映像かと思ってしまうくらいでした。
また魚たちのヒレの動き方がこれまた超リアルで本当に綺麗でした。
さて物語ですが、赤い髪をした美しい人魚姫のアリエルと憧れの地上の王国の王子エリックの恋の物語です。
快活で好奇心旺盛なアリエルに、妻を殺したと思い憎悪している人間から守るために厳しく接する海の世界の王である父トリトン。
アリエルのことを愛しているがゆえにどうしたら傷つけずに育てられるかを悩みます。
その姿は本当に王である前に一人の父親としての複雑な気持ちだったのではないかと思います。
嵐で難破した船から荒れた海に放り出されたエリックをアリエルは助け、歌を口ずさみながら介抱します。
アリエルは若くてハンサムなエリックに一目で夢中になってしまいました。
エリックも意識が半ば薄れる中で聴いたアリエルの美しい歌声が忘れられず、命の恩人を探し出そうと決意します。
そんな中、執事のグリムスビーは、エリックにある提案をします。
もうすぐやってくる王子の21歳の誕生日前夜に盛大なパーティーを開き、国中から声のきれいな女性を招いてコンテストをし、その尋ねる相手を見つけましょうと。
その頃、暗く冷たい海の底では自分を王宮から追放した弟トリトンを恨み続けていた、邪悪で残忍な性格の海の魔女アースラがアリエルに目を付けます。
アースラはアリエルに、「その美しい声と引き換えに、3日間だけ人間の姿に変えてやろう。この間にエリックとキスを交わすことができれば、一生人間のままでいられる。」という話を持ち掛けます。
ただし、それが果たせない場合は、アリエルの魂はアースラのものになります。
アリエルはそれでも勇気を奮い起こし、契約書にサインをします。
そのまま海面に向かって泳ぐアリエルの尾ひれはいつしか抜け落ち、夢にまでみた人間の足が現れます。
人間になったアリエルは、浜辺に上がり、足を使って歩こうとしますがうまくいかず倒れてしまいます。
そこへエリックが現れ、アリエルを見て探し求める美しい声の女性ではないかと期待しますが、言葉が話せないことを知ると、人違いだと思い込んで落胆します。
しかし誠実な彼はアリエルを放っておけずお城に連れて帰ります。
エリックはアリエルをディナーに誘い、ダンスのステップを教えます。
次第に惹かれ合う二人・・・
いよいよ3日目、王子がお妃を決める運命のコンテストが幕をあけます。
集まった女性たちは必死にアピールをしますが王子はこの中には居ないと言います。
そんな会場へアリエルが来てダンスを踊ります。
歌を歌わないアリエルを集まった女性たちは笑います。
しかしエリック王子だけは、確かにアリエルの声がきこえた、と言います。
そして二人は結ばれます。
最後に海の魔女アースラがこう言います。
「この魔女の力より強いものがこの世に一つだけある。それは❝真実の愛❞だ」と。
公演を観終わった後、本当にスッキリとした晴れやかな気持ちになりました。
アリエルとエリックの一途な想い、父トリトンの娘への深い愛情、そして各シーンを盛り上げる軽快な笑いと音楽がとても楽しく、本当に観てよかったと思いました。
まだ、劇団四季をご覧になられていない方が居られましたら、騙されたと思って是非一度、生の舞台をご覧になってみて下さい。
この感動を体験して頂けると思います。
劇団四季の回し者ではありませんが本当にオススメです。
アリエル、ありがとう!
そして、またいつの日か!!