㊻ピンク色の【トルマリン】を【 ルベライト】と呼んではいけませんか?

Answer

ルベライトという名前で呼べるものは、ルビーの色に似たものだけです。

宝石に付けられている名前の中には、イメージ借り(他の宝石のイメージを借りて名付けられているという事)のものが多くあります。

『ルベライト Rubellite』の場合はその名前が適切であるか否かは別として、[愛称名 Pet name]的に使われる様になっています。

“lite”は石という意味を持っています。

ルベライトという名称は、本来がルビーに似ている宝石”という意味で狭義に愛称的に付けられてたものです。

その名前はブラジルで真っ赤なトルマリンが発見された時に、欧米の人が呼んだものです。

しかしその名前は、宝石界では[フォールス・ネーム false name(偽りの呼称)]という事になります。

ですが、今やその愛称は別名としてごく普通に使われる様になっています。

それもピンク色のものにまでです。

正式なルベライトは真っ赤なものです。

ルベライトの名前は呼称の発生の時点に於いてはルビーと同等なので、その色の範囲を決める基準は、コランダムをルビーとピンク・サファイアとに分ける際のグレード基準と同じです。

ピンク・サファイアをルビーと呼ぶ事はありません。

赤いルビーと赤紫色のパープル・サファイアの様な深い色を持ったトルマリンがルベライトです。

真っ赤な色のトルマリンは珍しく、近年になって発見されたパライバ・トルマリンを除けば、ルベライトはトルマリンの中でもっとも価値が高いものです。

豆知識

新疆ウイグル自治区のアルタイ山地と雲南省の元陽(ユアンヤン)からは、ピンクの軟らかな色をもったトルマリンが古くから発見されていました。

中国最後の王朝“清”の王族達はその色のトルマリンをことのほか好み、翡翠ガーネット真珠珊瑚と組み合わせて豪華な装飾品が作られました。

そのトルマリンは明治時代の日本にも持ち込まれ、中国名の『璧璽』または『碧沙』という名前で呼ばれていました。

日本人でも読めない、また読みにくいこの文字は“ピーシー”と読みます。

しかし後にブラジルでこの宝石の大きな産地が発見されます。

ブラジルの石はアジアのものとは違ってかなりの赤い色をしていました。

その赤いトルマリンも日本に持ち込まれますが、その名前はルベライトでした。

しかし当時の日本人には、ルベライトが特別のカラーのものを呼んだ名前だという事がわかりません。

そこでそれまでピーシーと呼んでいた色の石も、同じ宝石として洋名のルベライトの名前にスライドさせて呼んでしまうという誤りが生じました。

それ以来、ピンクのトルマリンでもルベライトと呼ぶ傾向が生まれました。

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