①真珠とは
真珠貝の真珠層(貝殻の内側を構成している層)で形成された球状物質です。
海水産と淡水産の2つに大別でき、現在はほとんど養殖によりつくられています。
②天然真珠と養殖真珠
天然真珠は、真珠貝の体内に偶然入り込んだなんらかの異物に対して、真珠貝が自己防衛反応をおこし、外套膜という貝の組織が、その異物を真珠層で包み込むことで生まれます。
海水産養殖真珠は、この天然の異物を貝殻を丸く磨いたもの(核)に替え、ピース(外套膜片)と一緒に貝の体内に挿入して真珠層を巻かせます。
淡水産養殖真珠の場合は、ピースだけを母貝に挿入して真珠層を巻かせるのがほとんどです。
ダイヤモンド、ルビー、サファイヤ、エメラルドとアレキサンドライトもしくはひすいや真珠をもって5つの高級宝石と俗称します。
なお宝石は、洋の東西によって価値観の違いがあるので、5つ目の宝石は普遍的で絶対的な定義はありません。
③産地と特徴
海水産
アコヤ真珠(母貝/アコヤ貝)・・・主な養殖産地/日本(愛媛・三重・長崎)/特徴/きめの細かい11mm以下(が多い)の真珠で、真珠と言えば、この貝で養殖したものを意味するほどです。
白蝶真珠(白蝶貝)・・・オーストラリア・インドネシア・フィリピン/大粒で真珠層の厚い真珠がつくられます。
黒蝶真珠(黒蝶貝)・・・石垣島・タヒチ・ニューカレドニア/やや緑がかった黒色の真珠が高く評価されます。
マベ真珠(マベ貝)・・・日本(奄美大島)/きめの細かさと美しい真珠光沢が特徴です。
形は、半形やスリークォーター(3/4の意味)です。(半形真珠は、白蝶貝などでもできます。)
淡水産
淡水真珠(イケチョウ貝・ヒレイケチョウ貝・カラス貝等)・・・日本(琵琶湖・霞ヶ浦)・中国/小粒で変形のものが多く、白色の他にオレンジ、ピンク、バイオレットなどがあります。
④真珠の構造
レンガ状構造
真珠層を拡大してみると、厚さ約0.5ミクロン(1/2000ミリ)の偏平な炭酸カルシウム結晶(アラゴナイト)がレンガ状に幾重にも積み重なり、コンキオリン(たん白質シート)がそれらを接合する役割を果たしているのが見えます。
真珠の性質
アラゴナイトは酸におかされやすく、汗や果汁などが付着したまま真珠を放置しておくと、表面のアラゴナイトが溶解して“粉ふき状態”(ボケ珠)になることがあります。
しかし、コンキオリンは比較的酸に強いため、溶解はコンキオリン層に達すると止まります。
ボケ珠になっても表面の数層を除去すればもとの光沢に戻ります。
⑤真珠の品質
真珠の品質は次のような要素で決められますが、その中でも光沢が重要な要素です。
日本女性の多くは無キズの真珠を好みますが、ほとんどの真珠にはくぼみや突起があります。
無キズで、光沢、色、かたちなど全てが最高の真珠は「花珠」と呼ばれ、採取量は極めて少なく非常に高価です。
光沢
真珠層の厚さを「巻き」と言いますが、この巻きが厚く、真珠層表面が滑らかで、炭酸カルシウム結晶が整ったレンガ状構造をとっているものに美しい光沢が生まれます。
色調
真珠の色調は、その種類によって異なります。
・アコヤ真珠は、ややピンクがかった白色が好まれます。
・白蝶真珠は、ややシルバーがかった白色(blue white)が好まれます。
・黒蝶真珠は、やや緑がかった黒色が好まれます。
キズ
ほとんどの真珠には、くぼみや突起があります。
それらの大きさや場所、数などによって評価が決まります。
サイズとかたち
大きく、真円に近いほど良いかたちとされていますが、調和のとれたバロック真珠も高く評価されることがあります。
アコヤ真珠のサイズは、直径が5~6mm未満を小珠、6~8mm未満を中珠、8mm以上を大珠と呼びます。
⑥硬度
モース硬度は3.5です。
⑦弔事と真珠ジュエリー
弔事の時に身に着ける真珠ジュエリーのネックレスはあまり長くない一連のもの(「悲しみが重なる」と言われ日本では二連、三連のネックレスは避ける習慣があります)、イヤリングやリングはデザインがシンプルで留め金などの貴金属部分がプラチナやホワイト・ゴールドのものがよいでしょう。
大切なことは華美にならないことです。
たとえ真珠ジュエリーでも、華やかな印象を与えるデザインのものは避けた方が無難です。
⑧真珠ジュエリーの着用と保管方法
着用と手入れ方法
・真珠ジュエリーは、お化粧、ヘアスプレーを済ませ、香水が乾いてから身に着けます。
・真珠の手入れの基本は「拭く」ことです。
少しでも真珠に触れたら、必ずクリーニング・クロスで表面についた汗や手のあぶらなどを拭き取ります。
・溶解などで光沢がなくなった時は、リフレックス・クロスで真珠の表面をわずかに磨き取ると美しい光沢がよみがえります。
保管方法
キズつき合わないようになるべく小分けにし、密封性のあるケースの中に、真珠専用の調湿剤(パールソーブ)と一緒にいれて保管します。
これにより、変質の原因となる紫外線や乾燥、湿気から真珠を守り、また揮発した防虫剤が真珠につくことも防ぎます。
また、ネックレスの糸替えは、年に一回が理想です。
真珠の手入れの三大原則は「拭く」「湿度調整」「暗所保管」です。
これらをきちんとまもることにより、いつまでも美しい真珠を身につけることができます。
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