ダイヤモンドとは
類いまれな輝きを放ち、地球上で最も硬く、高い希少性を持つダイヤモンドは、正に宝石の中の「王様」と言えます。
婚約するカップルの多くはこのダイヤモンドを婚約指輪に選んでいます。
ダイヤモンドの永久不変のイメージが二人の永遠の愛を象徴するのに最もふさわしいからではないでしょうか。
成因
①1~6億年ほど前に、地球深部で超高温高圧を受けたマグマの中の炭素成分が、ダイヤモンドに結晶化しました。
②マグマの中で成長したダイヤモンドは、火山の噴火や地核変動により地球に噴出、あるいは地表近くまで運び上げられました。
③ダイヤモンドを含んだマグマは、冷えて「キンバーライト」と呼ばれる、青黒く硬い石になります。
④風雨の浸食で地表部が風化し、ダイヤモンドは川の流れに乗り海岸まで運ばれ、堆積します。
また、噴火口内部にできたパイプ状の鉱筒(ダイヤモンドパイプ)の中にもダイヤモンドが含まれます。
Q:ダイヤモンドはなぜ硬いのですか?
A:すべての物質は【原子】という小さな粒が集まってできています。
ダイヤモンドの場合、炭素という原子が密集して配列し、原子同士が「共有結合」と呼ばれる強固な結びつきをしています。
極めて短い原子間距離でしっかりと結合している原子同士を引き離すには大きなエネルギーが必要となり、これが「硬い」原因となっています。
産地
南アフリカ、ロシア、オーストラリア、ボツワナ、ザイール、カナダ ・・・
ダイヤモンドの性質
①親油性
ダイヤモンドには油になじみやすい性質があり、日常的にダイヤモンドのジュエリーを身につけていると、ダイヤモンドの裏面に身体の油や化粧品の汚れなどが付着し、極端に輝きが落ちることがあります。
②硬度
地球上で最も硬い物質で、モース硬度は10です。
しかし、ダイヤモンド同士が擦れると、お互いにキズを付け合いますので、必ず1つずつ分けて保管してください。
③へき開性(クリベージ)
ダイヤモンドには、ある一定方向に力を加えると比較的簡単に割れる性質があり、これをへき開性、またはクリベージと呼びます。
Q:「デビアス」とは?
A:デビアス(De Beers)社は、南アフリカに本社をもつ企業で、世界各国においてダイヤモンドの採掘、選別、鑑定、評価、流通、マーケティング活動などを行っています。
ダイヤモンドの流通は、ロンドンに本部があるダイヤモンド・トレーディング・カンパニー(DTC)が世界全体で産出される宝石用ダイヤモンド原石の約3分の2を取り扱っていると言われています。
美しさの秘密
無色のダイヤモンドの美しさは、他の宝石に見られない「4つの光の効果」によるものです。
これらの効果は、ダイヤモンドが次のような宝石であるが故に生まれます。
・最も硬い物質であることから十分な研磨が可能である
・素晴らしい透明感をもっている
・光を屈折させる力が強い
・白色光を赤色から紫色の光まで分ける力が強い
①ディスパージョン(虹色の光)
ダイヤモンドに入った光は、内部で複雑に反射を繰り返すことによって赤や青などの光に分散され、外へ出ていきます。
この光の効果をディスパージョン、あるいはファイアと呼びます。
②ブリリアンシー(白い光)
ダイヤモンド全体から出てくる白い光のことです。
先のディスパージョンとブリリアンシーが調和した時、ダイヤモンドの美しさが生まれます。
③シンチレーション(光のせん光)
ダイヤモンドには、星の煌きに似た光のせん光が見られます。
これはダイヤモンドに入った光が屈折、反射を繰り返して部分的に強められるためです。
④ダイヤモンド光沢
ダイヤモンドは、無色の宝石の中では最高の屈折率を示します。
このため研磨されたダイヤモンドには、ダイヤモンド光沢と呼ばれる鋭い光沢(光の反射)が生まれます。
ダイヤモンドの品質
ダイヤモンドの品質は、Carat(カラット)、Cut(カット)、Clarity(クラリティ)、Color(カラー)の4項目で評価され、これら4項目の頭文字が全て“C”から始まることから、「4C」と呼ばれています。
①カラット(重量)
カラット(略字でct)は宝石の重量を表す用語で、1カラットは0.200gです。
精密な電子天秤を用いて小数点以下3桁(1/1000カラット)まで測定します。
②カット(形と仕上げ)
⑴ラウンド・ブリリアント・カット
丸型で、クラウン側に33(テーブル面を含む)、パビリオン側に25(キューレットを含む)、合計58の平らに磨いた面(ファセット)を持ったカットのことです。
これがダイヤモンドの美しさを最大限に引き出す形と言われています。
同じブリリアントカットでも、カットの善し悪しによって輝きは大きく変化します。
⑵カットの評価
カットの評価は、プロポーションと呼ばれるダイヤモンドの形の善し悪しと、フィニッシュ(仕上げ)と呼ばれるダイヤモンドのシンメトリー(対称性)、ポリッシュ(研磨状態)の善し悪しを総合的に判断して、Excellent(エクセレント)、Very Good(ベリーグッド)、Good(グッド)、Fair(フェア)、Poor(プア)の5段階に等級付けされます。
⑶ファンシーカット
ダイヤモンドは、ラウンド(丸型)以外にも、オーバル(楕円)やハートなどの色々な形にカットされることがあり、これらを総してファンシーカットと呼びます。
③クラリティ(明澄度)
磨かれたダイヤモンドを専門家が10倍に拡大して、包有物等の有無、位置、種類、状態、数等を総合的に判断し、次のように等級付けを行います。
なおSIクラスまでは、肉眼で確認出来ないほど微小な包有物なので、宝石としての美しさを損なうことはありません。
またFL、IFクラスのダイヤモンドはDカラーよりも希少で、市場ではほとんど見られません。
・FL(フローレス)・・・10倍の拡大で無欠点
・IF(インターナリ・フローレス)・・・包有物は発見できないが、軽い研磨により取り除くことが可能な程度の微小な外部欠点があるもの
・VVS1,2・・・10倍の拡大で発見が困難な包有物があるもの
・VS1,2・・・10倍の拡大で発見が多少困難な包有物があるもの
・SI1,2・・・10倍の拡大では発見が容易だが、肉眼では発見が困難な包有物があるもの
・I1,2,3・・・肉眼で容易に発見できる包有物があるもの
☆クラリティ☆
FL・IFクラス…ほとんど市場には見られない極上品VVSクラス…特上品VSクラス…上級品
SIクラス…中級品
④カラー(色調)
無色透明に見えるダイヤモンドも、実際は極わずかな緑がかった黄色の色調を帯びています。こうしたダイヤモンドは、熟練した観察者の目により適切な光線条件と厳選したマスターストーンを用いてDからZまで等級付けを行います。
・D E F・・・無色
・G H I J・・・ほぼ無色
・K L M・・・わずかな黄色
・N~Z・・・非常に薄い黄色~薄い黄色
☆カラー☆
Dカラー…ほとんど市場に見られない極上品
E,Fカラー…特上品
G,Hカラー…上級品
I~Lカラー…中級品
ファンシーカラー・ダイヤモンド
ピンク、ブルー、パープル、カナリーイエロー、アップルグリーン、レッド、オレンジなどの色調をしたダイヤモンドをファンシーカラー・ダイヤモンドと呼び、特に天然のピンクやブルーのダイヤモンドは、Dカラーよりも高く評価されることがあります。
☆包有物(インクルージョン)☆
宝石は地中で成長する際に周囲の母岩や液体、ガス等を取り込むことがあり、宝石が天然であることの証明にもなります。
※合成石や模造石には、天然石に見られない特有の包有物が内包されます。
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