①カメオとは
宝石におけるカメオ彫刻の歴史は大変古く、紀元前4,000年シュメール文明時代に見ることができます。
その彫刻技術のうち、凸型に浮き彫りにされたものをカメオ(CAMEO)と呼び、逆に凹型に沈み彫りされたものをインタリオ(INTAGLIO)と呼びます。
カメオの中でもめのう(アゲート)の縞目を利用して彫られたものが代表的で、古くから「本カメオ」として珍重されてきました。
しかし日本では、主にイタリアから輸入されている「シェルカメオ」が一般的なため、カメオとは貝製の装飾品であると誤解されることが少なくありません。
②主な加工地
ドイツ(イーダー・オーバーシュタイン市)
③カメオの品質
カメオには「手彫り」と「機械彫り」がありますが、どちらの場合でも、材質、彫刻とも優れた作品は非常に少なく高価になります。
カメオの品質は、次のような分類評価がなされます。
★Carving(彫刻)
彫刻技術の繊細及びバランス度を4段階に分類します。
Excellent(特上) Very Good(大変)良い Good(良い) Fair(普通)
★Color Contrast(色のコントラスト)
めのう(アゲート)の持つ石の美しさ、白色とのコントラストの良さ、特に白色層に濃淡の差があることが重要です。
Excellent(特上) Very Good(大変)良い Good(良い) Fair(普通)
★Carver(彫刻家)
現在、世界中でカメオの彫刻家は20数名しかおらず、すぐれた作品には彫刻家のサインがあります。
著名な作家名
- ゲルハルド・シュミット(ドイツ)
- ディーター・ロート(ドイツ)
- エルヴィン・パウリー(ドイツ)
★Carat(大きさ)
カメオは石の大きさによって価格が分けられます。
通常はオーバルですが、変形カットやペアで揃えた場合は高価になります。
機械彫りカメオは、コンピューターで超音波機械を操作して彫刻します。 しかし原型は手彫りで彫られるため、技術の高い美しいモデルが必要とされます。 ひとつひとつ違う天然石の層を美しく表現するため、機械の操作には熟練の腕を要し、一枚を仕上げるのに長い時間がかかります。 また、最後の手仕上げは欠かすことのできない大切な工程です。
④カメオの手入れ方法と保管方法
手入れ方法
めのう(アゲート)は潜晶質のため、汚れやしみがつきやすい宝石です。
年に1~2度、ブラシに石鹸をつけてよく洗い、その後流水で十分にすすいで下さい。
保管方法
めのう(アゲート)のモース硬度は7と比較的硬いため、通常の使用においては傷つきにくいです。
しかし化学薬品や湿度、紫外線などの強い光に対して反応しやすいので、使用後は宝石箱の中に乾燥剤を入れて保管されるとよいでしょう。
Q:カメオの図柄といえば美しい女性の横顔がですが…。
A:女性の横顔がもっとも多く用いられていますが、最近の傾向として自分の大切にしているペットの肖像、ルネッサンス時代の貴婦人をモチーフにしたもの、そしてミレーなどの名画やピカソ、ダリなどの抽象画をカメオにしたものも人気があります。
Q:8月の誕生石はめのう(アゲート)ですが、カメオも仲間にはいるのでしょうか?
A:8月の誕生石は❝縞目を有するめのう❞ということで、入手しやすい「サードオニキス」が知られていますが、縞目を生かして彫られるカメオこそ8月の誕生石にふさわしいものです。
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