㊼【ラブラドライト】で【虹色】に光らない黄色い石があるのはなぜですか?

Answer

ラブラドライトは長石の名称の1つで、その中に虹色に光るものと光らないものがあります。

ラブラドライトに特殊な構造が備わらないと、見慣れている石の様に虹色には光りません。

『ラブラドライト Labradorite』は、長石(Feldspar)という一群の鉱物の中の1つの種類です。

長石は多くの鉱物の中にあって、石英と共に最も重要なものとして知られており、地球の表層部である地殻を構成する鉱物の中ではもっとも多い事で知られています。

その長石は大きい3つの鉱物群を構成しますが、ラブラドライトはその中の1つの群である【斜長石しゃちょううせき Plagioclaseプラジオクレース】の中に位置しています。

Na(曹達ソーダ)成分とCa(灰カルシウム)分に富んでいて、和名を『曹灰長石そうかいちょうせき』といいます。

通常は白色から灰色の鉱物で造岩鉱物として知られていますが、純粋なものは完全な無色です。

黄色い色は、微量の鉄分を含んでいる為です。

時にコレクターによりファセットにカットされる事がありましたが、淡いシトリンの様な感じであまり魅力がなく話題にも上がりませんでした。

ところが1770年にカナダのラブラドル沿岸にあるセント・ポール島で発見されたものは、正に別格でした。

虹色の閃光を放ち、その新しい変種がラブラドライトを宝石クラスにまで引き上げました。

光るラブラドライトには『分光石ぶんこうせき』という和名があります。

この石が発見された事から、ますます本来の姿が忘れ去られる事になりました。

それ以来、ラブラドライトと言えば虹色に光る宝石となり、光らない本来のものを見ると“えっ、これもラブラドライトなの”となってしまいました。

豆知識

ラブラドライトが虹色に閃光する原因は、結晶中に分布している微薄片状の金属鉱物の為です。

微薄片は目では見る事ができず、結晶の特定の面上に層状に繰り返して発達しています。

その金属薄片と母体の長石の境界部分で光の干渉現象が生じ、虹色に光るというわけです。

この光学効果はそれまでに知られていなかった事から、発見された場所に因んで[ラブラドレッセンス Labradorescence]と名付けられました。

1781年になると、ロシアでもこの効果を持つラブラドライトが発見されました。

さらにフィンランドのユレマでも発見されます。

ユレマのものは特に閃光の色が鮮やかで、黒っぽい色を地にして鮮明な虹色を見せる事から特別に『スペクトロライト Spectrolite』という別名で呼ばれる事になりました。

“強烈なスペクトルをもつ宝石”という意味を持っています。

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