⑱【アンモライト】と【アンモナイト】はどう違うのですか?

Answer

まったく同じものです。

アンモライトという名前はカナダのアンモナイトの宝石変種に対して特別に付けられた名称です。

この特殊なアンモナイトの化石は、カナダのアルバータ州で発見され、1962年に初めて宝石材として磨かれました。

1970年代に入ると、アンモナイトを宝飾品として扱う企業が現れます。

当初はコーライトとカルセンタインという2つの会社が宝飾品に加工して販売していました。

1981年になると、CIBJOシブジョ(国際貴金属宝飾品連盟)の色石委員会部門が、この虹色に光るアンモナイトの化石を特別に『アンモライト Ammolite』と呼び、新種の宝石として認定しました。

したがってアンモライトという呼称は産地と品質を特定したものとなっていて、他の産地のアンモナイトが虹色に光っていても、その名前を使用する事はできないのです。

その名前には“宝石級のアンモナイト”という意味があり、宝石名の最後に付けられている“lite”という文字は“宝石”というイメージ・ネームです。

現在はコーライト社が存続してこの宝石を専門に開発して宝石の市場に送り出しています。

その後、数社がアンモライト市場に参入しますが、コーライト社が最大の採掘量と輸出量を誇っています。

豆知識

アンモナイトの殻が虹色に輝くというのはそう珍しい事ではありません。

この現象は化石愛好家の間では古くから知られていました。

日本をはじめとする世界各地のアンモナイトにも見られる現象で、特にマダガスカル産のものではかなり多くの殻が虹色に煌きます。

しかしカナダから発見されたものは別格だったのです。

この特殊な殻を持つアンモナイトは、アルバータ州の地質が大きく作用して、他の産地のアンモナイトを寄せ付けないほどに抜きんでた美しいイリデッセンスの虹を発生させています。

さらに地層の変動はアンモナイトの殻を押し潰して、加工に最適な平坦な殻を作り出すという偶然を生んだのです。

ズバ抜けていたのはその殻の厚みでした。

本来は他の場所で産出するアンモナイトの殻の厚みと大差はなかったはずですが、アルバータ州の地質はかなりの石灰分(炭酸カルシウム)に富んでいた為に、6~7億年という長久の時間が殻にカルシウム分を沈着させて厚いアラゴナイトの結晶層を作り上げました。

それらの偶然が重なって、アルバータ州のアンモナイトは、他の産地のものには見られないほど鮮やかな虹色に煌く化石の宝石を形成したのです。

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