⑭【貝】はどうしてあんな【綺麗な真珠】を作れるのですか?

Answer

真珠は貝の殻と同質のものです。

天然真珠も養殖真珠も、貝がその殻を作る能力によって作られています。

真珠の表面と貝殻の内面は、凸と凹の違いだけで同一の物質です。

内面の美しい貝だけが宝石としての真珠を作ります。

真珠はそれを形成した貝(母貝(ぼがい)といいます)の殻の内面と同一の物質からできています。

ひとつ違っているのはその形状で、貝殻が平らなのに対して、真珠は丸くなっています。

真珠は貝殻の内面が丸く形成されたものです。

ハマグリやアサリを食べた後、殻の内側に薄い肉の膜が残っている事がありませんか?

外套膜(がいとうまく)と呼びますが、貝にへばりついているあの薄い細胞の膜が貝殻を次第に厚く成長させています。

なんらかの原因でその細胞膜と貝殻の間に小さな砂粒や寄生虫が入りこむ事があります。

すると外套膜細胞はその上にも貝殻を成長させ、その侵入物を包み込んで、でっぱりのある殻を形成します。

それを「ブリスター brister(瘤)」と呼びます。

その様な性質を持つ細胞がなにかの拍子に千切れて貝の体内に入り込む事があります。

すると千切れた細胞はそこで増殖し、体内に小さな貝殻の粒を形成します。

これが天然真珠で、天然の真珠は、その成因を反映して様々な形をしています。

形成の偶然性と自由な形、それが天然真珠の魅力と言えます。

しかし、貝殻を形成する細胞が偶然に千切れて体内に落ち込むという事はそう滅多に起こる事ではありません。

そのきっかけを人為的に与えて貝に真珠を作らせたものが養殖真珠です。

豆知識

真珠は細かい板状の結晶が無数に積み重なった構造をもっています。

板状といってもその結晶を目で見る事はできません。

厚さ0.3~0.5ミクロン(μ)という大変に小さなものだからです。

小さな結晶は炭酸カルシウムの「アラゴナイト」という鉱物で、平面状にびっしりと敷き詰められて、レンガ塀の様に重なっています。

これが真珠層で、その端正な積み重なりこそがそこに当たった光を美しい虹の色に分けているのです。

この効果を「オリエント orient」と呼びます。

それぞれの結晶は薄い蛋白質のシートでくるまれており、このシートの色で真珠の色は決まります。

黄色い真珠、黒い真珠ができますが、白い真珠ではそのシートに色は付いていません

人工的に真珠を作るには、外套膜細胞を切り取って貝の体内に入れます。

この時に貝殻を磨いて作った小さな玉を一緒に入れると、その表面に沿って増殖した細胞は玉の表面に殻と同じ構造の層を形成します。

これが真珠を形成させる理論で、その様にして作られた真珠を特別に『養殖真珠(カルチャード・パール Cultured pearl)』と呼びます。

いくら人為的に作るといっても真珠を作るのは生き物です。

真珠層を分泌しなかったり、細胞異変を起こして凸凹になったり、結晶の積み重なりが乱れて、光沢がなくなったりする玉が多く出ます。

真珠のサイズがいくら大きくても、美しい虹色に輝かないと真珠としての価値はありません。

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