㊱【インド・ルビー】はどうして【赤くない】のですか?

Answer

ルビーの名前借りをしているからです。

宝石の中には“名前借り”というものがあります。

より高等な名前を付けて流通させるためです。

フォールス・ネーム(偽の名前)という事です。

「インド・ルビー」という商品のすべてがそうだということではありませんが、読んで字の如くだとすると、それは“インド産のルビー”という事になります。

ルビーという名前が付けられている以上は赤くなければなりません。

赤に近い色に赤紫(Purpleパープル)があります。

日本語で表現すると“小豆色あずきいろ”です。

その色のコランダムを宝石界では『パープル・サファイア』と呼びます。

宝石の業界には、同じコランダムならサファイアよりもルビーの方が格が上であるという、誤った認識があります。

これはインド産の石に限られた事ではありません。

インドからも真っ赤なルビーも産出しますが、マーケットに大量の石を供給できる規模の鉱山からは、パープル・サファイアを多く産出します。

その鉱山の所有者にとっては「パープル・サファイア」と言うよりも「ルビー」の名を使った方が商売上、通りが良かったからです。

豆知識

コランダムにルビーの赤い色を与えるのは金属のクロム(Cr)イオンですが、コランダムが結晶する鉱床のタイプによっては、鉄(Fe)やチタン(Ti)のイオンが多く存在する事があります。

その様な場所でコランダムが成長するとその結晶は青味が強くなり、本来の赤色に加わって紫色が強くなって見えます。

さらにクロム・イオンが少ない場合には、ブルーの方が強くなりサファイアのカラーとなります。

ルビーとパープル・サファイアの違いを分けるのは、クロムと鉄とチタンの量の関係です。

産地でコランダムを採掘している鉱山業者の側に立って考えてみれば、ルビーと言いたくなる気持ちもわかります。

ルビーの方が価値が高いという誤った認識が出来上がってしまっているからです。

しかし、青味の強い低質のルビーと赤味の強い上質のパープル・サファイアとでは、美しさばかりかその価値も完全に逆転します。

ルビーとサファイアという宝石名を分けるのはただ一つ、その色の程度だけです。

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