Answer
宝石サンゴとして分類されているものとは違う種類のサンゴです。
加工された粒の大きさと色からくるイメージで付けられた名前です。
TVの画面などで、ダイバーの横でゆらいでいるのがこのサンゴです。
幹に見える横筋が、カットした時にその表面にオレンジ色の模様となって現れます。
アップル・サンゴという名前は形容名称です。
通常の宝石サンゴは、アカとかモモイロという色を表現した冠詞を付けて呼ばれていますが、この場合は“リンゴの様な”という雰囲気で付けられた名前で、その正体は『オオイソバナ』というイソバナ Melithaea メリタエア 類のサンゴの主幹しゅかん(一番太い幹)を丸く磨いたものです。
貴重サンゴの中の“血赤”と呼ばれる高価な『アカサンゴ Paracorallium japonicum パラコラリウム ヤポニカム』を意識して売られている様ですが、まったく似ていません。
赤色の地に橙色の斜交したスジが入っており、リンゴのイメージはありません。
幹にはイソバナ類のサンゴに特徴的な穴が無数にあるので、その穴に合成樹脂を注入して埋める加工が行われています。
本体が赤いので通常は無色の樹脂を使いますが、中には赤色の樹脂を使って赤い色を強調しているものもあります。
今、流通しているものは中国で加工されている様ですが、アップル・サンゴには初代のものがありました。
現在のオオイソバナが市場に登場したのは1990年位の事ですが、その15年前には『パイプオルガン・サンゴ』と呼ばれるクダサンゴ Tubipora ツビポラ が加工されていました。
二代目のアップル・サンゴよりもかなり深紅で大きなサイズにカットする事ができ、フィリピンで製造されて雑貨的な商品として売られていました。
真っ赤で、それを買った人が思わず“まるで林檎の様に大きい”と言ったことがきっかけとなって、アップル・サンゴという愛称が生まれたと言われています。
豆知識
イソバナ・サンゴにはいくつかの種類が知られていて、通常宝飾品を作る為に使われているものは『オオイソバナ Melithaea ocracea エリタエア オクラセア』という種類です。
イソバナ・サンゴの幹は脈状の淡い橙色のスジ模様を持っていて、そこが鑑別の際のポイントとなり、貴重サンゴやクダサンゴとの区別に役立ちます。
クダサンゴは[イシサンゴ目 Scleractinia クレラクチニア]の遠い親戚に当たるサンゴで【八放サンゴ亜綱】の中の『根生目こんせいもく』に属する特異な種類です。
イソバナ類のサンゴもクダサンゴもカットされた製品の表面には無数の穴が密集して見られます。
その穴のイメージから、宝飾の世界では「スポンジ・サンゴ」という名前で呼ばれている事もあります。
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