㉜【ラピス・ラズリ】のブレスレットが【白く】なってきた様に思います【染めて】あったのでしょうか?

Answer

おそらく変質した結果だと考えられます。

美しいブレスレットも原石の良質の部分を選んでカットされています。

白い部分は大理石ですが、ブルーの綺麗な石でも、顕微鏡で拡大して見ると白い部分が点在しているのが見えてきます。

『ラピス・ラズリ Lapis-Lazuli』は、単独の鉱物ではなく、大理石(糖晶質石灰岩)の中に生まれた青い鉱物の集合体です。

ラピス・ラズリという名前はその青い岩石に対する宝石名称で、Lapisは“石”、Lazuliは“青い色”という意味を持っています。

海底に堆積した石灰岩は、造山運動などの巨大なエネルギーを受けると、変成して大理石に変わります。

その過程で複数の青い鉱物が生じる事がありますが、この宝石の産地として有名なアフガニスタンもヒマラヤ山脈の中にあってその昔は海の底でした。

このブルーの石は、その美しさから宝飾品ばかりでなく古代から顔料としても使われました。

色のムラがなく白色の部分もないほど上質ですが、その白色の部分は大理石を構成するカルサイトです。

顕微鏡で観察してみると、肉眼では見えなくても白い鉱物が点々としているのがわかります。

そのカルサイトは酸性の液に弱く、白くなった原因と考えられます。

石の表面に付着した汗などの体液は、そのままにしておくと次第に濃くなりカルサイトの部分を溶かし続けます。

そうするとそこに結晶しているブルーの鉱物はグラグラ状態となり、結果として白く粉を吹いた様に見えます。

肌に接触していた部分がもっとも強く溶けます。

ブレスレットは石の種類にもよりますが、寝ても起きてもという着けっ放しは禁物です。

着けている人が寝るときには、宝石も乾拭きをして休ませてあげて下さい。

豆知識

ラピス・ラズリを構成している鉱物の代表は『ラズライト Lazurite(青金石せいきんせき)』です。

大理石の中でこの宝石が生まれる時、同時に形成される鉱物に『アウィン Hauyne(藍方石らんほうせき)』と『ソーダライト Sodalite(方曹達石ほうそうだせき)』と、そして『ノゼアン Nosean(黝方石ゆうほうせき)』があります。

これらの鉱物は、ラピス・ラズリが形成される時の条件によって、それぞれの存在量が決まります。

それらのブルーの鉱物は[硫黄イオン]を介在して形成されるもので、鉄イオンがあると、それに反応して「パイライト Pyrite(黄鉄鉱おうてっこう)」を形成します。

この宝石は、紀元前にアフガニスタンからメソポタミアに持ち込まれました。

現地の人々には、パイライトの点在が満天の星空のように見えたようです。

和名の青金石はその様な状態から付けられています。

現在はアフガニスタン以外の国でも発見されています。

その数は10ヶ所程度です。

その中で最高の鮮やかさを見せるのは、アフガニスタンのバダクシャンのラピス・ラズリです。

前述したブルーの鉱物の中で、ラズライトが多いほどラピス・ラズリは鮮やかなブルーとなります。

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