㉟【インジゴライト】は色々な【青い色】がある様です。どの青が本当の色ですか?

Answer

日本でいう藍色に限定されるトルマリンのことです。

青は青でも独特の重厚な青い色のトルマリンをその名前で呼んでいます。

『インジゴライト Indigolite』という名前は、ブラジル産の特別なブルーのトルマリンに対して初めて付けられました。

その特別な色とは、染料の「インジゴ Indigo」の事です。

日本語の「藍色あいいろ」です。

その時、ほぼ同時に生まれた名前が「ブラジリアン・サファイア Brazilian sapphire」というフォールス・ネームでした。

まるでサファイアの様な色をしていたからです。

フォールス・ネームは、通常、そのものよりも高価な宝石や知名度の高い宝石の名前借りで付けられます。

インジゴライトはブルー・サファイアよりも知名度は低いという事になりますが、産出量で見るとサファイアよりもトルマリンの方が圧倒的に少ないです。

上質のインジゴライトとなると、トルマリンの中でもかなり産出量は少なくなります。

インジゴライトのもっとも上質のものは、一見タイ産のブルー・サファイアと見紛う事があり、近年、その人気が高まりました。

その影響で、本来の色の意味は無視されてブルーの範囲が大きく広がり、青い色をした多くのトルマリンに使われる様になりました。

これは正しい事ではありません。

豆知識

トルマリンという名前はグループの代表名称で、多くの種類のトルマリンから構成されています。

複雑な組成をもつ鉱物で、無色、白色、黒色、緑色、青色、水色、ピンク色、赤色、橙色、紫色、黄色、黄金色と、広範囲の色のバラエティーを持っています。

しかし、同じ色に見えても、トルマリンの種類が異なる場合があります。

先述した通り、この宝石の組成は複雑過ぎる為に、鑑別の際に種類別に分類するとなると大変な困難を伴います。

そこで通常の鑑別や宝石としての評価の場合には、単純に色名を冠して、ブルー・トルマリンやピンク・トルマリンと呼ぶ方式をとっています。

それらのトルマリンの色の中には、固有の名前が付けられているものがあります。

鮮やかな緑色の石には『バーデライト Verdelite』、赤色から濃い紫赤色の石には『ルベライト Rubellite』、赤系でも紫の方が強い場合には『シベライト Siberite』、そして黒色の石には『ショール Schorl』、無色の石には『アクロアイト Achroite』という具合です。

『インジゴライト』は先述した通り、藍色の石に限定して呼ぶ狭い範囲の宝石名です。

それら固有の色名称は[グレードgrade(品質・等級)]という内容を有しています。

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