Answer
綺麗なグリーンの色を見ていると、目が清々しくなってあらゆるものが見えてくる様な気がしてきます。
宝石にはその様に信じたくなる魅力がありますが実際にはありません。
1995年頃のことですが、巷でマイナス・イオンが話題になり、あれよあれよという間にトルマリンがマイナス・イオンを盛んに放出するという話になりました。
身近に置いておくだけでマイナス・イオンが体に働いて健康になるというものです。
そのイオンとは「水酸化物イオン」の事かと思いますが、しかしトルマリンはかなり安定した鉱物なので、そこから絶え間なくマイナス・イオンが出続けるという様な事はありません。
科学的な根拠のない解釈はさらに大きく膨らんで、アッという間に日本中に広がりました。
宝石や鉱物は無機物です。
もちろんエメラルドもです。
特別なものを除いては、無機物が自然にパワーを出すということはありません。
その特別なものとは、ウランやトリウムを含んでいる放射能鉱物のことで、自然にα線やβ線などの放射線を出しています。
紫外線を照射したり熱を加えたりすると光や静電気を発生する鉱物もあります。
放射線は別として、その微弱な光エネルギーや静電気が人に影響を与えることはありません。
エメラルドにも未来を見通したり、長寿をもたらすパワーは存在しません。
小さくても、お金を貯めてやっと買ったりプレゼントされたりした宝石は、身近に置いておくだけで嬉しくて元気が出ます。
綺麗な宝石を見ていると清々しい気持ちにもなります。
宝石は持つ人にそんなパワーを与えてくれるものです。
豆知識
古の時代、自然現象は全てが人間の知識外のものでした。
陽が差し、風が吹き、雨が降り、そして雪が舞う。
夜になってまた朝が来る、そして地震や山火事など、古の人々は全てが天界の神々の成す事と考えていました。
当時の人は、身近にある動植物でさえも神が作り出したものだと考えました。
鉱物や岩石はなおさらの事です。
それらの中にあって、特別に色鮮やかで綺麗な石には特別な精霊が宿っていると考えたようです。
今日、誕生石につけられている象徴もパワーストーンの解釈も、当時の人々がおそらく想像したであろう石に対するイメージを文字で表現したものです。
エメラルドも未来を見通す力があると昔の人は考えていたのかもしれません。
【薄暮視(はくぼし)】という現象があります。
人間の目は異なる波長の光に対して感度が変化するという性質があり、明るい場所では黄色いスペクトルにもっとも敏感となり、薄暗くなるとグリーンのスペクトルを最もするどく感知します。
つまり、日中は黄色が最も鮮明に感じられ、日の出の間際や夕暮れ時には緑の色が鮮明に感じられる事を意味しています。
薄暗い場所で草木の色が瑞々しくはっきり見えるのはこの為です。
エメラルドの色は昔の薄暗い照明の下でも美しく見えたのだと思います。
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