㊳【コモン・オパール】はどんな【オパール】ですか?

Answer

コモンは虹色に煌かないオパールを区別して呼ぶ名前です。

虹色に煌かないのは、その内部に特殊な構造が備わっていないからで、備わっていれば通常見慣れたブラックオパールやホワイトオパールになります。

現在ではオパールという名前は普通に使われていますが、その本来の意味はほとんど知られていません。

サンスクリット語の“ウパラ upala”を語源とするもので、それには“宝石”という意味があります。

古代に於いては虹色に煌く原因がわからず、石の内部に多くの色の宝石を閉じ込めていると考えました。

この宝石にとっては『コモン・オパール Common opal』と呼ぶ方が本当の姿です。

コモンは“普通の”という意味を持っています。

むしろキラキラと煌く方が変わり種です。

虹の煌きのないオパール自体に見られる色を「地色 potch color」といいます。

その言葉、元はオーストラリアのオパール掘り坑夫の間で使われていたもので、彼らは、色はあるが虹色には煌かないものをポッチ・オパールと呼んでいました。

ポッチとは“価値の無い”という意味です。

例えば、煌かない卵の白身の様な白いオパールは「ミルキー・ポッチ」や「ホワイト・ポッチ」と呼ばれました。

そこから転じたものが、ブラック・オパールの裏面の黒いだけで煌かない部分をブラック・ポッチと呼ぶ習慣です。

煌きの効果を見せないオパールは宝石としての価値は低くなります。

しかし時に不純物の影響で色を持っているものがあって、クリソプレーズの様な緑色、ブルー・カルセドニーそっくりの青色、紫色のものや真っ黄色のもの、オレンジ色や真っ赤なものも見られます。

ピンク色のものもあり、特別に『エンジェル・スキン・オパール Angel’s skin opal(天使の肌のオパール)』という素敵な名前で呼ばれています。

時には紫色のオパールもあり、それらの特殊なものでは、煌くオパールとは違った特別な人気があります。

豆知識

オパールは珪酸という成分が水の中でコロイド状態に固まって形成されたものですが、それが固まる過程で鉱床の中である条件が揃うと、固まった石の中に特殊な構造が生まれます。

その構造が光を虹の色に分ける事により煌いて見えるのですが、その構造は網の目の様に発達している事から、オパールを動かして観察すると虹の光がチラチラと動いている様に見えます。

この現象を【遊色効果】と呼んでいます。

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