㉞【アンブロイド】と呼ばれる【琥珀】がありますが、どこで採れる琥珀ですか?

Answer

自然に産出された琥珀ではなく、琥珀業者が琥珀粒を成形した製品を呼ぶ特殊な名前です。

よく見ると、集められた琥珀粒の境目が見えます。

琥珀は180℃位にまで加熱していくと軟化するので、その性質を利用して、琥珀の粒を集めて一つの塊にまとめた製品が作られています。

このアイデアは最初、ウィーンで開発されたものといわれていますが、その後にソビエトの化学者の手で完成されました。

琥珀という物質の持つ性質を最大に利用した独特の加工法で、作られたものは一つの琥珀の様に見える事から『アンブロイド Ambroid』と呼ばれました。

これは“琥珀の様なもの”という意味があります。

金型の中で熱と圧力を加えて整形して作るもので「アンブレイド Ambreid」とか「アンバロイド Amberoid」と呼ばれる事もあります。

共に同じ意味を持っています。

鑑別の世界では、その製造法からそれを『プレスト・アンバー Pressed amber(圧着琥珀)』と呼びます。

以前に作られていたアンブロイド製品は半透明で茶色っぽいものが多く、琥珀粒の境目もはっきりと見えて容易に圧着品と分かりました。

最近の製品では、黄色い透明なものや、琥珀粒の境目が見えにくいものも多く作られ、鑑別の現場でも鑑別に困難さを伴うものが増えてきました。

豆知識

琥珀は適度に熱処理を加える事により、本来の脆さを改良して、より丈夫なものへ変える事ができます。

アンブロイドは特殊な加工法で作られ、その成形品には3つのタイプがあります。

1つ目のものは、サイズの異なる琥珀片をまとめて1つの塊としたもの。

2つ目のものは、サイズをそろえた粒を使って1つの塊としたもの。

3つ目のものは、琥珀を粉末にした後に加圧して1つの個体に変えたものです。

これらは、多数の琥珀片が1つにまとまり、元の琥珀の様になる事から『リコンストラクテッド(再生した) Reconstructed amber』と呼ばれていますが、この表現は名称としては正しくありません。

正確には『プレスト・アンバー Pressed amber』と呼びます。

その様にして作られた製品は、本来の琥珀よりも強固な性質を持つことから、彫刻材やネックレスを留めるクラスプを作るのに多く使われています。

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